クリーニング業界・アパレル業界で近年導入が進んでいるのが「トンネルフィニッシャー」です。
トンネルフィニッシャーは、衣類を連続的に処理する仕上げ機で、クリーニング工場やアパレル仕上現場において、生産性の向上と高品質な仕上がりを実現する機械です。
業務効率の向上、作業環境の改善、そして何よりも高品質な仕上がりを実現できることから、新規開業や設備入れ替え時に選ばれることが増えています。

今回は、YAC製スチームボックストンネルフィニッシャー「YTB-180」の設置事例とともに、「トンネルフィニッシャーとは何か?」という基本から、選定時のポイント、工事の流れまでご紹介します。

トンネルフィニッシャーとは?|基本構造と仕組み

トンネルフィニッシャーとは、衣類をハンガーにかけた状態でトンネル状の加熱装置内を通すことで、しわを伸ばし、ふんわりとした仕上がりにする機械です。主に以下のような工程で構成されています。

  • 加湿ゾーン:蒸気でしっかりと生地を湿らせてしわを緩める
  • 乾燥ゾーン:熱風によって水分を飛ばし、自然な形に整える
  • 排気ゾーン:湿気や熱を排出し、衣類のコンディションを保つ

従来のボックス型仕上げ機や人体プレス機に比べ、連続処理が可能で、大量生産の現場でも作業効率を飛躍的に高めることができます。

一般的な価格帯・対応温度について

トンネルフィニッシャーの価格は、メーカーや処理能力、オプション機能によって異なります。詳細はメーカーHPにてご確認ください。

YTB-180のような高性能モデルでは、スチーム噴射圧や室温設定も細かく調整可能。
加湿室温度は約80~90℃、乾燥室は100℃前後に設定され、素材や仕上げ条件に合わせた調整が可能です。

今回の設置事例:YAC製 新型トンネルフィニッシャーYTB-180を導入!

今回、導入と設置工事を行ったのはYAC製の「YTB-180」という最新機種です。

製品スペックの特徴

  • 最大処理能力:180着/時間
    → 従来機に比べ、スピード・品質ともに大幅に向上。
  • 仕上がりはボックス並みのクオリティ
    → 3枚ドア構造で「加湿→乾燥→排気」を完全分離し、高湿度下での理想的な仕上がりを実現。
  • 作業環境の改善
    → スチームの消費量を抑え、作業場の温度上昇を抑制。

📸 実際の設置写真

本体前面・スチーム操作盤

視認性の高い液晶パネルで温度・圧力・速度を調整可能。仕上がりコースの切替もスムーズです。

天井への吊架レール施工

搬送用レールは天井から吊架し、作業動線を妨げずスマートに設置。

背面・排気ダクト接続部

今回の排気ダクトは、7m以上あった為、結露防止に中間ファンの設置、丁寧に施工。工場ごとのレイアウトにも柔軟に対応いたします。

大成機工のトンネルフィニッシャー設置が選ばれる理由

1. 設置から試運転まで一貫対応

機械の搬入・配管・ダクト・電気まで、すべての工事が自社対応だから安心。メーカーと連携した試運転もサポート。

2. 導入前のご相談・選定サポート

「どの機種が合うのかわからない」「設置スペースが不安」といったお悩みも、現地調査のうえで最適なご提案を行います。

3. 納品後の保守・メンテナンスも充実

万が一のトラブルにも迅速対応。定期点検・部品交換にも対応し、長く安心してご使用いただけます。

トンネルフィニッシャーはYAC製以外にも多数のメーカーが展開

トンネルフィニッシャーは、YACをはじめ、国内外の複数メーカーが製造・販売している設備です。用途や処理能力、対応素材により、それぞれ特長がありますので是非ご相談くださいませ。

トンネルフィニッシャー導入をご検討の方へ

トンネルフィニッシャーは一度導入すれば長く活躍する設備です。処理能力や仕上がり品質だけでなく、設置環境・ランニングコスト・アフターサポートも重要な選定ポイントです。

大成機工では、豊富な施工実績と専門知識を活かし、お客様の現場に最適な機種選定から設置・保守までをトータルでご支援しています。

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そんな方はぜひ一度、大成機工にご連絡ください。

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