クリーニング店にとって、ワイシャツやズボンを仕上げる「プレス機械」は、まさに店舗の生命線とも言える重要な設備です。しかし、機械である以上、突然の故障は避けられません。

繁忙期にプレス機が動かなくなると、作業工程がすべてストップし、納期の遅れやお客様からのクレーム、ひいては売上の損失に直結してしまいます。「動かない!どうしよう?」と焦る前に、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

この記事では、長年クリーニング機械の販売・メンテナンスに携わってきた大成機工が、プレス機械が動かなくなる原因を徹底解説し、業者を呼ぶ前に現場で確認すべき「緊急チェックリスト」を提供します。ダウンタイムを最小限に抑え、スムーズな業務再開を実現しましょう。


1. プレス機械が動かない!原因を特定するための第一歩

「急に動かなくなった」という現象には、必ず原因があります。まずは慌てずに、機械の周囲や状態を観察し、原因を切り分けていくことが解決への近道です。

電源と安全装置の確認:基本中の基本こそ見落としがち

トラブルの際、真っ先に確認すべきは電源周りです。「そんな初歩的なこと」と思われるかもしれませんが、現場が忙しい時ほど、こうした基本的なミスが発生しやすくなります。

  • コンセントとプラグ: 振動でプラグが抜けかけていないか、断線しかかっていないかを確認してください。
  • ブレーカー: 工場全体のブレーカーだけでなく、機械単体の漏電ブレーカーが落ちていないかチェックしましょう。
  • 安全装置の作動: プレス機械には、作業者の指挟みを防ぐための「安全バー」や「非常停止ボタン」が設置されています。これらが誤って押された状態になっていたり、安全バーにハンガーや布が引っかかって作動状態になっていたりするケースは非常に多いです。

まずはこれらの安全装置を解除し、リセットボタンを押すことで復旧するかどうかを試してください。

エアー(空気圧)と油圧系統の異常

クリーニング用のプレス機械は、シリンダーを動かすために「エアー」や「油圧」を使用しています。

  • エアーコンプレッサーの確認: 多くのプレス機はエアー駆動です。コンプレッサーの電源が入っているか、エアーホースが折れ曲がっていないか、圧力計が規定値を指しているかを確認しましょう。元栓バルブが閉まっているだけのケースもあります。
  • 油圧オイルのチェック: 油圧式の強力なプレス機の場合、オイル漏れによる圧力低下が原因で動作しなくなることがあります。機械の下に油だまりができていないか、オイルゲージの量が規定内かを確認します。オイル漏れがひどい場合は、無理に動かさず専門業者へ連絡してください。

制御盤のエラー表示:機械からのメッセージ

近年のデジタル制御されたプレス機械は、不具合が発生すると操作パネルに「E-01」「Err-05」などのエラーコードを表示します。

これは機械が「どこが悪いか」を教えてくれている重要なメッセージです。取扱説明書のエラーコード一覧表と照らし合わせることで、センサーの不具合なのか、モーターの過負荷なのか、あるいは温度異常なのかを特定できます。 エラーの内容によっては、リセット操作だけで復旧できる場合もありますが、内部基板やインバーターに関わる複雑なエラーの場合は、表示されたコードをメモして専門業者に伝えることで、修理対応がスムーズになります。


2. 業者を呼ぶ前に!現場でできる緊急チェックリスト

修理業者を呼ぶと、どうしても出張費や診断料が発生します。また、到着までまたなければなりません。 実は、「故障だと思ったら単純なミスだった」というケースも多々あります。無駄な出費と時間を防ぐため、以下の4つのチェックリストを順に試してみてください。

チェックリスト1:電源系統の「再起動」と再確認

コンセントの抜き差しやブレーカーの確認に加え、一度機械のメイン電源を完全に切り、数分待ってから再度入れ直す(再起動する)ことを試してください。一時的な電気的なノイズや制御システムのフリーズであれば、これで直ることがあります。 また、タコ足配線をやめ、壁のコンセントから直接電源を取ってみるのも有効です(電圧降下の確認)。

チェックリスト2:可動部の「異物」確認と清掃

プレス機械は、常に衣類(繊維)を扱っています。

  • センサー周りのホコリ: 安全センサー(光電管など)にホコリや糸くずが付着していると、「障害物がある」と誤検知して機械が動きません。センサーのレンズ部分を乾いた布で拭いてみてください。
  • 可動部の挟まり: シリンダーの駆動部分やリンク機構に、ボタン、ファスナー、ペン、あるいは溜まった綿ボコリが挟まっていないか確認してください。物理的に何かが挟まっていると、機械は保護機能により停止します。清掃を行う際は、必ず電源を切り、火傷に注意して行ってください。

チェックリスト3:操作パネルの設定ミス確認

「壊れた」のではなく「設定が変わってしまった」ケースです。

  • タイマー設定: プレス時間やバキューム時間が「0秒」になっていないか。
  • 温度設定: 設定温度が極端に低くなっていないか。
  • モード切替: 「メンテナンスモード」や「手動モード」など、通常運転ではないモードに切り替わっていないか。

特に、パート・アルバイトの方が清掃中に誤ってボタンに触れてしまい、設定が変わってしまうことがあります。取扱説明書を見ながら、標準設定に戻してみてください。

チェックリスト4:冷却ファンとボイラー(蒸気)の確認

  • 冷却ファンの動作: 機械の背面や側面にある冷却ファンが回っているか確認してください。ファンがホコリで詰まり、モーターや制御盤が熱を持ってオーバーヒート(過熱保護)している可能性があります。
  • 蒸気の供給: 蒸気(スチーム)が出ない、あるいは圧力が低いと、仕上げがうまくいかないだけでなく、機械によっては動作ロックがかかることがあります。ボイラーの電源が入っているか、蒸気配管のバルブが開いているか、蒸気圧力は正常かを確認しましょう。

3. クリーニング店の味方!信頼できる修理業者選び

ご自身でのチェックでも復旧しない場合、あるいは異音や焦げ臭いにおいがする場合は、プロによる修理が必要です。しかし、どこの業者でも良いわけではありません。

注意:一般の水道・電気業者では直せないことも

インターネットで検索すると出てくる「水回りの修理業者」や「一般家庭の電気工事店」では、業務用のクリーニングプレス機やボイラーの修理は対応できない、あるいは断られるケースがほとんどです。プレス機は、特殊な設備だからです。

このような時は専門業者(大成機工)へご連絡ください

  1. 専門知識と技術力: プレス機械やボイラーの構造を熟知しており、メーカーごとの特性も理解しています。「電気は通じているがエアーが来ない」「蒸気漏れが起きている」といった複合的なトラブルにもワンストップで対応できます。
  2. 部品調達のルート: 業務用機械の部品は、ホームセンターでは手に入りません。専門業者はメーカーとの太いパイプを持っており、純正部品や代替部品を迅速に手配できます。
  3. 地域密着の迅速対応: クリーニング店にとって時間はコストです。大成機工のような地域に根ざした専門業者であれば、トラブル時に迅速に駆けつけ、業務への影響を最小限に抑えるための応急処置や代替案の提案が可能です。

料金と見積もりの透明性

修理を依頼する際は、事前に概算見積もりを確認しましょう。 「見てみないとわからない」という場合でも、出張費や診断料がいくらかかるのかを事前に説明してくれる業者が安心です。修理後に高額な請求が来ないよう、部品交換が必要な場合は必ず作業前に金額の提示を求めましょう。


4. ダウンタイムを最小限に!予防メンテナンスの重要性

今回のトラブルが無事に解決したとしても、機械は使い続ければまたいつか故障します。しかし、「いつ壊れるかわからない」状態から「計画的に管理する」状態に変えることは可能です。

定期的な点検と「プロによる」清掃

日々のフィルター掃除などは店舗スタッフ様で行っていただきますが、年に一度は専門業者による定期点検を入れることを強くおすすめします。 内部のベルトの摩耗、パッキンの劣化、配線の緩みなどは、プロの目でないと発見できません。「動かなくなる前」に予兆を見つけて部品を交換することで、繁忙期の突発的な故障を防ぐことができます。

消耗品の定期交換サイクルを守る

プレス機械には多くの消耗品が使われています。

  • パッド・カバー: 劣化すると仕上がり品質が落ちるだけでなく、蒸気の通りが悪くなり機械に負担をかけます。
  • オイル・グリス: 定期的な注油や交換を行わないと、金属摩耗により高額なシリンダー交換が必要になる場合があります。
  • エアーフィルター: 詰まると動作が遅くなります。

取扱説明書や業者のアドバイスに従い、消耗品は「壊れる前」に交換しましょう。

正しい操作方法の社内教育

意外と多いのが、誤操作や無理な使用による故障です。 新人スタッフが入った際には、操作手順だけでなく、「やってはいけないこと(無理に引っ張る、濡れた手で操作盤を触るなど)」を教育することが重要です。大成機工では、納品時や修理時に、スタッフ様向けの操作指導や日常メンテナンスの講習も行っております。


5. まとめ:迅速な対応と予防メンテナンスで業務効率アップ!

クリーニング店の心臓部であるプレス機械。その故障は、店舗運営にとって最大のリスクです。

万が一動かなくなった場合は、焦らずに今回ご紹介した「電源・安全装置・エアー・設定」の緊急チェックリストを確認してください。これだけで復旧するケースも多々あります。

それでも直らない場合、あるいは「異音がする」「様子がおかしい」と感じた場合は、無理に動かそうとせず、すぐにクリーニング機械の専門家である大成機工にご連絡ください。

私たちは、単に機械を直すだけでなく、お客様の業務が一日でも早く通常通りに戻ることを最優先に考えます。また、故障を未然に防ぐための定期メンテナンスや、省エネ機種への入れ替え提案も行っております。

「機械の調子が悪いかも?」と思ったら、完全に止まってしまう前にご相談いただくのが、修理費を安く抑えるコツです。


【プレス機械の修理・メンテナンス・ご相談はこちら】

株式会社 大成機工 お急ぎのトラブルも、まずはお電話ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。

📞 電話番号:03-3331-0231

📩 お問い合わせフォームはこちら https://taiseikikou.co.jp/?page_id=19